説明
ワイン情報
- タイプ:白ワイン
- 品種:アルバリーニョ
- アルコール度数:13% vol.
- 熟成:ステンレススチールで2ヶ月間のリー(澱)熟成
外観(Appearance)
明るいレモンイエローの色調に、グリーンの輝きが映えます。細くゆっくりとした涙がグラスの内側を流れます。
香り(Nose)
静かにグラスを傾けると、アカシアやエルダーフラワーの繊細なフローラルアロマが感じられます。スワリングすると、フレッシュな核果(白桃など)や青りんご、洋梨、柑橘の皮(レモンピールやグレープフルーツ)の豊かな香りが広がります。さらに、セージやサヴォリーの上品なハーブ香、春の草花を思わせる繊細なニュアンスも感じられます。
味わい(Mouth)
核果、柑橘、フレッシュハーブの風味が力強く広がります。酸味と果実の熟度のバランスが絶妙で、口中にみずみずしく活き活きとした印象が持続します。なめらかで繊細なテクスチャーと、豊かで包み込むようなボディ感が魅力です。
提供方法
6〜8℃に冷やし、口がややすぼまった中程度の大きさのボウル型グラスで提供してください。
白身魚(ヒラメ、舌平目、鯛など)、ゆでた甲殻類、タコ料理、魚介や野菜のリゾット・パスタとの相性が抜群です。
備考(Note)
アルバリーニョはガリシア原産のぶどう品種で、1960年代にワイン醸造家であるシエテ・アグアス出身のヘスス・レケナ氏によってレケナの地に持ち込まれました。彼は当時、ガリシア地方で高品質な白ワインを造るための技術指導を行っていました。私たちのアルバリーニョは、その歴史あるシエテ・アグアスの畑から育まれています。この品種は、「パゴ・デ・タルシス」の創設者ビセンテ・ガルシアが、ガリシアで醸造学の教鞭をとっていた頃の思い出と深く結びついています。
気候(Climate)
当ワイナリーの畑は、地中海の海抜700メートル以上に位置しており、地中海の影響を強く受けた気候条件にあります。非常に乾燥して日照時間が長く、また標高が高いため昼夜の寒暖差が大きいのが特徴です。その結果、酸とフレッシュさをしっかりと保ちながら熟したブドウを収穫でき、高品質かつ熟成に適したワインを生み出す理想的な条件となっています。
土壌(Soil)
アルバリーニョの畑(1ヘクタール)は、敷地の南側に位置しており、非常に石灰質の強い土壌にあります。地下の基盤岩は約3000万年前の珪藻やその他の水生微生物のシリカ骨格が堆積してできたものです。この場所は、土壌が白っぽいことから、歴史的に「アルバール(ラテン語で Albus=白)」と呼ばれてきました。この痩せたが保水性の高い土壌は、アルバリーニョにとって理想的で、小粒ながら風味豊かなブドウが育ちます。
有機栽培
私たちは土壌とブドウ樹を有機農法の基準に則って大切に育てています。除草剤、化学農薬、合成肥料は一切使用せず、自然由来の資材と有機肥料を用いて自然とのバランスを保ち、畑の生物多様性を豊かにしています。私たちのスローガンは「観察し、尊重する」です。
収穫
このワイン名が示す通り、収穫は9月の夜間に行われます。気温が低い夜間に収穫することで、アルバリーニョ品種が持つフローラルでフルーティーな風味を最大限に保ちます。ブドウは手摘みで10kgの小箱に収められ、15分以内にワイナリーに運ばれ、選果と処理が行われます。
ヴィンテージ(2023年の気候条件)
冬は例外的に温暖で乾燥しており、氷点下になる日は2週間ほどでした。春も非常に暖かく、26℃に達する日もあり、白品種は非常に早く芽吹きました。夏は昼夜の気温差が大きく、6月には恵みの雨が降り、樹勢や果粒の成長に貢献しました。8月と9月は再び乾燥し、ブドウの健全性は極めて良好。アルバリーニョは9月6日の夕方に、気温が下がる時間帯を狙って収穫されました。品質は非常に高く健全でしたが、収量は非常に少なめでした。
醸造
当ワイナリーでは、伝統的な手法を大切にしながら、収穫から瓶詰めまで全工程を丁寧に管理しています。このワインは、フローラルで果実味豊かなアルバリーニョの個性を際立たせるため、樽熟成は行わず、ステンレスタンク(inox)で澱とともに2ヶ月間熟成させました。これにより、アロマの複雑さとクリーミーな舌触りが加わっています。
パッケージング
- コルクタイプ:ナチュラルコルク
- カプセル:コンプレックス
- ボトル:ブルゴーニュ型
- ボトル容量:75 cl
- 箱あたりのボトル数:6本
- 箱の種類:3mm厚クラフト段ボール、 Cフルート自己成型式、縦置き仕様
- 箱の重さ:7.40 kg
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